2012/03/26

スピード離婚とハートブレイカー



教会で結婚後、新居で新たな生活を始めて3日後の朝。
ララは、ラウルと離婚することにしました。

「あたし、あなたと離婚したいの」
「どうしたんだい、ララ?! まだ寝ぼけてるのかい?」

ぐっすり寝ていたところを叩き起こされたお父さんは
何がなんだか、訳がわかりません。

「僕たちは3日前に結婚したばかりじゃないか。まだ、僕たちの結婚を知らせてない人もいるんだよ」
「いいじゃない。あたしたち、こっそり結婚したんだし、また、こっそり別れればいいのよ。
あたし、結婚してるって思うだけで、なんだかキュークツなのよねえ・・・」

生来、縛られるのが嫌いなのか、勢いで自分からプロポーズしたにも関わらず、
ララは、もうはや、夫婦という、しがらみに飽きちゃったようです(^^;

よもや、新婚ホヤホヤの妻から離婚を言い渡されるとは思ってもいなかったお父さん。
しかし、そんな悪夢のような朝が、突然、やってきたのです。

とはいえ、(まだ、新婚旅行にも行ってないけど)
この「成田離婚」には、ある理由があったのでした・・・。


もともと、お父さんがデートしていた頃には全然気づかなかったんですけど、
結婚して初めて知ったララの性格は、「幼稚」で「正気でない」というもの。

そうか、だから、デートにスポーティな服装で来たりしてたけど、
あれはジム帰りとかじゃなく、ただ単に、スポーツ用の服を着てただけなんだと
いまさらながらに、納得でした。

これも同居してから初めて知ったのですが、ララは眠るときは、水着にサングラスです・・・。



(これからプールじゃなく、このままベッドで寝てた)
うーむ、お父さんでさえ、寝るときはメガネをはずすというのに。

真夜中、突然むくりと起き出して、庭の草をぼーっと何時間も眺めてるし、
将来の孫のために用意してある、おもちゃ箱のおもちゃを散らかして無邪気に遊ぶし(^^;



バーのテーブルの上で、年甲斐も無く 、腰を振りまくりで踊るララ。

その外見だけから、てっきり、おとなしめの女性かと思っていた
中のひとの期待を大きく裏切ってくれまして、
次にララが何をやらかすか、もう、さっぱり分かりません(笑)

とにかく、予想外の「フシギちゃん」だったわけなのです。

(自作キャラでないからこそ、こんな展開がまた面白いんですけども。
こーゆー、何とも愛すべき性格のララだから、元カレは見捨てることもできずに
お隣に住まわせてたのか~と、その気持ちが分かりましたよ(^^;)

そんなララが、わずか新婚2日目に「離婚する」という願望を出しまして。

うそでしょー?!
速攻、そんな願望は消し消し!

でも、その願望、消さなきゃ良かった、とすぐに後悔することになるのです。
というのも・・・


この新居に2組の新婚さんが越してきてから、お父さん&ララのほうは
順調に、初ウフフなども済ませて、普通に新婚生活を送ってたんですよ。

しかし、若夫婦のジェフとティアラのほうに、予想もしてなかった問題発生。

ロマンティックコマンドが全然でなくなっちゃったんです~!

結婚式では、あんなにアツアツ(死語?)だったのに、
たった一夜で、この差は何?みたいな。

しかも、ジェフがおよばれしてパーティに行った、上司のリッチー・ストライカーさんに対しては
どうやってもティアラに出ないロマンティックコマンドが出てるし、
もしや、ジェフは(バグか何かで)趣旨変えすることにしたの?と、
中のひとは本気で心配したほどで(笑)
(思わず、マスコンで男性への興味の数値を確認しちゃった
→限りなく低かったです(^^;)

まあ、恋愛の自由は認めるけども、ジェフとティアラには一日も早く
赤ちゃんを作ってもらわないと、(せっかく子供部屋も作ったのに)先に進めないよー。


ジェフは、こんな願望まで出してるのに、初ウフフもまだという状態。とほほ・・・。

結婚してから二日間、ジェフからティアラに話かけたり、フレンドリーなハグをさせても
ロマンティックコマンドが出る気配が一向に無く、
そこで、もしやという、ひとつの原因に思い当たったのです。

それが、ジェフのお父さんと、ティアラのお母さんララの結婚でした。

結婚したのは、ジェフとティアラのほうが先だったのに、
そのすぐ後に、お互いの親が結婚したので、兄妹関係になってしまい
それで夫婦であるにも関わらず、ロマンティックコマンドが出なくなっちゃったと。

いくら、形式上は義理の兄妹になったとはいえ、全然、血はつながってないのに。
それを判断させるルーチンをひとつ作ったって、そんな手間はかからないでしょうが、EAさんー(^^;

まあ、EA側の問題じゃなく、超保守的な教会派もあるアメリカは、
倫理上の問題にものすごく厳しいし、最悪訴えられることも鑑みると、無難に
血のつながりは関係なく、一等親内では、どれだけ親しくても
ロマンティックな関係にはなれない仕様にした、と考えるべきなんですかね~。


それにしても、最初に結婚したのは、ジェフとティアラだったのになあ(笑)


・・・と、長くなりましたが、そういう理由で、ララはラウルと離婚しなくてはいけなかったのです!
そして、それを、まるで予言していたかのような、ララの「離婚する」願望。

あの願望、慌てて消さなきゃ良かった(^^;

私の推測どおり、ララから離婚を切り出して、さくっとお父さんと離婚したあとは、
無事に、ジェフとティアラの間に、以前と同じくロマンティックコマンドが出て、
「赤ちゃんを作る」も出ました(^^)
良かったー。


そんな中、最大のとばっちりを受けたのが、お父さんでして・・・



やっぱり、新婚生活3日目で離婚されたら傷つくよね(^^;
(長年連れ添ったあとでも、傷つくけど)

離婚後のお父さんは、もう、それは見るも悲惨で・・・



部屋を歩いていても、小説を執筆していても、
何をしていても思い出すのは、元・妻のララのことばかり。

傷心のままに書いたSF新作『スコップ隊長、恋の痛手』は好評なようで、フクザツです。



4人家族になったのに、女性陣は料理スキルを持ってなかったので、
お料理担当は、お掃除担当と同じく、お父さんになってしまい、
家族のためにスキルを磨いて、美味しいお料理も作るお父さんなのですが・・・



お料理が出来上がった喜びと同時に、不意に訪れる失恋の痛手。



涙もこぼすほど、ものすごい悲しみようなので、こっちも胸が痛くなりそうな。



傷心を味わいながら、食事をするお父さんのところに、
美味しそうな匂いにつられてか、やってきたララ(笑)
(ちゃっかり、一皿持っていくあたりがなんとも・・・)

振ったほうと振られたほうとの差が歴然としていますね(^^;



訪れた公共図書館前で出会った、見知らぬ女性にララの仕打ちを嘆いていたら
偶然、相手も失恋したそうで、必死に慰めるお父さん。


ひとり、悲しい思いをさせて、ごめんねお父さん(^^;
これも、孫の顔を見るためだから、がまんしてね。

まあ、そんな風に、離婚を切り出されてからの2日間というもの、
嘆き悲しんでばかりで、目も当てられないお父さんでしたが、
喉元過ぎれば・・・じゃないですけど、そのまま、ララとの同居は続くので、
傷心のムードレットが消えたのを見計らい、また仲直りさせておきました。



まるで何も無かったかのように、好感を抱いてます。
夫婦じゃなくなったけど、また仲良くしてね(^^)